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住宅ローン審査で実際に苦戦したケース

explaininc
9月11日
読了時間: 9分

住宅ローンの審査というと、「年収はいくらあるのか」「勤続年数は何年か」「自己資金はいくらあるのか」といったことを気にされる方が多いと思います。

もちろん、これらは住宅ローン審査において重要な項目です。

しかし、実際に不動産会社として住宅ローンの審査に携わっていると、「こんなところまで見られるのか」と感じることがあります。

今回は、あくまで私個人の不動産取引・住宅ローン審査に関する経験ですが、実際に審査で苦戦したケースをご紹介します。

※金融機関によって審査基準は異なりますので、すべての金融機関に当てはまるものではありません。

① 延滞履歴がある

住宅ローン審査でまず注意したいのが、過去の延滞です。

住宅ローンや自動車ローンだけではなく、携帯電話の端末代金などの分割払いについても、支払い状況には注意が必要です。

「携帯電話の料金だから住宅ローンには関係ない」と思われている方もいますが、端末代金の分割払いなどは信用情報に関係する場合があります。

一度の支払い遅れが必ず住宅ローンに影響するというわけではありませんが、住宅ローンを申し込むのであれば、普段から支払いを遅れないことが重要です。

② 債務整理・自己破産などの経験がある

過去に債務整理や自己破産などをした場合、信用情報に一定期間その情報が登録されることがあります。

また、過去の借入について返済条件を変更したり、テレビCMなどの不払い利息を整理した経験がある場合なども、審査に影響する可能性があります。

③ 運転免許証を複数回紛失している

これは、私自身も「そこを見るのか」と驚いたケースです。

運転免許証を何度も紛失している方について、金融機関から確認を受けたことがあります。

私の経験では、3回目くらいから厳しく指摘されるケースがありました。

もちろん、免許証を紛失したから住宅ローンが借りられないという話ではありません。

ただ、本人確認や書類管理の面から、金融機関が慎重に確認する場合があるということです。

④ クレジットカードを持っていない

「クレジットカードを持っていないので、信用情報がきれいだ」

と思われる方もいます。

しかし、金融機関から見ると、これまでクレジットカードやローンなどを利用した履歴がほとんどない場合、返済実績を確認しにくいケースがあります。

いわゆる「スーパーホワイト」と呼ばれる状態について、金融機関が慎重に判断することもあります。

また、クレジットカードを申し込んでも審査に通らない場合は、別の事情がある可能性もあります。

⑤ すでに別の住宅ローンを持っている

現在、住宅ローンを返済している方でも、新たに住宅ローンを借りられるケースはあります。もちろん、現住宅を売却して改めて住宅購入して借入するケースは全く問題ございません。

投資用マンションのローンがある。現住居を残して追加でローンを借り入れするケースです

その場合、現在の住宅ローンの返済額が、新たな住宅ローンの審査における返済負担率などに影響します。

つまり、

「今の住宅ローンをきちんと返済しているから問題ない」

というわけではありません。

新しく住宅ローンを組む場合には、現在の借入状況を含めて、どの程度まで借りられるのかを考える必要があります。

⑥ 同居している家族について金融機関から指摘された

これについては、私自身も一度、金融機関から指摘されて驚いた経験があります。

同居家族に金融事故などの問題があるケースについて、金融機関から確認を受けました。

ただし、家族の信用情報がそのまま住宅ローン申込人の信用情報になるわけではありません。

一方で、家族が連帯保証人・連帯債務者・収入合算者などとして住宅ローンに関係する場合は、その家族についても審査が行われます。

そのため、家族が住宅ローンに関係する場合には、事前に金融機関へ相談しておくことが大切です。

⑦ 他の借入の口数が多い

住宅ローン審査では、「いくら借りているか」だけではなく、何件から借りているかも確認されます。

例えば、

  • 自動車ローン

  • カードローン

  • キャッシング

  • フリーローン

  • リボ払い

など、複数の借入がある場合です。

私の経験では、借入の口数が多い方について、資金管理の面から慎重に見られるケースがありました。

特に注意したいのがクレジットカードのキャッシングです。

実際の借入額が少なくても、利用限度額が審査上考慮される場合があります。

「1万円しか借りていないから大丈夫」と考えるのではなく、住宅ローン申込み前にはカードのキャッシング枠なども確認しておくことをおすすめします。

⑧ リボ払いを利用している

リボ払いについても、金融機関によっては慎重に判断される場合があります。

実際に私が経験したケースでは、某大手都市銀行のリボ払いの商品を利用しており、そちらの住宅ローンの審査が通らなかったケースがあります。結局、別の金融機関では住宅ローンを借りることができましたが

この経験からも、

「この条件なら住宅ローンは無理」ではなく、「どの金融機関なら可能なのか」を探すことが重要

だと感じています。

⑨ 消費者金融から借入がある

住宅ローン審査で特に厳しく見られやすいのが、消費者金融などからの借入です。

私の経験では、消費者金融から借入があることで、住宅ローン審査が非常に厳しくなったケースがありました。

ちなみに、その方の借入理由は、パチンコの攻略ビデオの購入でした。

一見すると、「そんな理由で住宅ローンが借りられないの?」と思われるかもしれません。

しかし、金融機関からすれば、借入先や借入状況、返済状況などを含めて総合的に判断することになります。

ただ、その方もその後、勤務先と取引のある金融機関では住宅ローンを借りることができました。

このように、金融機関によって結果が変わるケースもあります。

⑩ 勤続年数が短い

勤続年数も住宅ローン審査では重要なポイントです。

もちろん、転職したばかりでも住宅ローンを借りられる場合はあります。

ただ、私の経験上では、勤続2年以上になると審査のラインに乗りやすくなると感じるケースが多くありました。

特に転職直後の場合は、

「なぜ転職したのか」

「現在の勤務先で今後も安定して勤務するのか」

などを確認される場合があります。

⑪ 高齢になってから住宅ローンを申し込む

年齢が高くなると、住宅ローンの審査では「返済できるか」という問題だけでなく、団体信用生命保険(団信)に加入できるかという問題も出てきます。

実際に、年齢や健康状態などを理由として団信の加入が難しく、住宅ローンを組むことができなかったケースもあります。

住宅ローンは長期間の借入になるため、

  • 借入時の年齢

  • 完済時の年齢

  • 借入期間

  • 団信への加入可否

などを早めに確認しておくことが重要です。

⑫ 住宅ローンの審査を短期間に何度も申し込む

住宅ローンを借りたいからといって、複数の金融機関に一度に申し込む方もいます。

しかし、金融機関が信用情報を照会すると、信用情報の照会履歴が一定期間残ります。

そのため、短期間に住宅ローンの審査を何度も申し込んでいると、

「なぜこれほど多くの金融機関に申し込んでいるのですか?」

と質問されることがあります。

私の経験では、3社目以降で指摘されたケースもありました。

住宅ローンは「とにかく数を申し込めばよい」というものではありません。

自分の状況に合った金融機関をある程度絞って、申し込むことが大切です。

「ブラックリスト=住宅ローンが借りられない」ではない

ここまで住宅ローン審査で苦戦したケースをご紹介しました。

ただ、ここで一番お伝えしたいことがあります。

それは、

俗にいう「ブラックリスト」に載っているからといって、住宅ローンが絶対に借りられないわけではない

ということです。

実際、私がこれまで経験した中でも、過去に信用情報上の問題があった方が住宅ローンを借りられたケースがあります。

ただし、その場合は、

  • 金利が高くなる

  • 借入期間が短くなる

  • 借入可能額が少なくなる

  • 自己資金を多く求められる

  • 現在の借入を返済することを条件にされる

など、通常より条件が厳しくなる場合があります。

つまり、

「借りられるか、借りられないか」だけではなく、「どのような条件なら借りられるか」

が重要なのです。

勝手に借入を返済して、不動産会社に報告しないのはおすすめしません

住宅ローン審査で既存の借入があると、

「この借入を先に返済してしまえば大丈夫だろう」

と考える方もいます。

しかし、勝手に返済して、不動産会社や金融機関に報告しないことはおすすめできません。

信用情報に履歴が残っている場合もありますし、金融機関から見れば、

「なぜ最初に申告しなかったのか?」

という疑問を持たれる可能性があります。

住宅ローンでは、金額の大小よりも、申告内容と実際の状況に違いがあることの方が問題になる場合があります。

借入があるなら、最初から正直に伝えることが大切です。

「現在の借入を返済すること」を条件に審査できる場合もある

ここが住宅ローン審査で非常に重要なポイントです。

現在、カードローンや自動車ローンなどの借入があったとしても、

「その借入を住宅ローン実行前に返済する」

という条件で審査できる場合があります。

例えば、

「現在のカードローンを完済することを条件として融資する」

という形です。

この場合、住宅ローンの貸し出し条件に、

「現借入の返済」

という条件が付くことになります。

したがって、既存借入があるからといって、最初から住宅ローンを諦める必要はありません。

むしろ重要なのは、

「現在の借入状況を金融機関に正しく伝えたうえで、どのような条件なら住宅ローンを組めるのかを確認すること」

です。

住宅ローン審査は「金融機関選び」も重要

私が不動産会社として住宅ローンに携わってきて感じるのは、同じ人でも金融機関によって審査結果が変わることがあるということです。

ある金融機関では難しかった方が、別の金融機関では融資を受けられた。

逆に、ある金融機関では問題なく通った条件が、別の金融機関では厳しく判断された。

こうしたケースは実際にあります。

だからこそ、住宅ローンについては、

「自分はローンが通らないかもしれない」

と最初から諦めるのではなく、

「自分の状況を正直に伝えたうえで、どの金融機関なら、どのような条件で借りられる可能性があるのか」

を考えることが重要です。

不動産購入では、物件探しと同じくらい、住宅ローンの事前準備が重要です。

少しでも不安な借入や過去の返済履歴がある場合は、住宅ローンの申込み前に不動産会社や金融機関へ相談しておくことをおすすめします。

「借りられない理由」を探すのではなく、「どうすれば借りられるのか」を考える。

これが、私自身が住宅ローン審査に携わってきて感じていることです。

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